文豪と呼ばれた人たちが名を連ねたアンソロジー。
谷崎 潤一郎,小川 未明,星 新一,中島 敦,吉行 淳之介,深沢 七郎,伊丹 十三,萩原 朔太郎,中原 中也,川端 康成,井伏 鱒二,梶井 基次郎,有島 武郎,小川 洋子,三島 由紀夫
そうそうたるメンバー。
文芸中の文芸作品を生み出す方たちの作品は
いつも読む気はあるけど、後回しになってしまって
そういえば遠い昔に、、的な存在になってるのが私ですが
でもそういう人は少なくありませんよね???
多くもないかな?
目一杯の文芸作品、肌が合わないとシンドイし
でもちょっと読みたいと
手にしたのがこれ。
読みはじめてすぐにキラッと瞳の奥が輝いて、
好奇心がわき上がってくるのが自分でもわかるほど。
記憶の片隅にあるかなしかの薄らいだ作家の印象はどこ吹く風で
モウレツに読みふけってしまう。
でも、有り難いことに短編集だから、その時々で作家毎に中断できるのも嬉しかったりする。
余韻も楽しめますしね。
安西水丸さんのイラストが
やけに印象に残ってくるのも面白いです。
古いものなのにとても新鮮で
これが「文芸」なんだとなんだかひとり納得してしまいました。
川端康成さんの「片腕」唸りました。
ちょっと不思議な少しだけ怖くなってふっと後が気になるそんなお話。
決して甘い話などはありません。
玉手箱のようなものがたり。
11月の空想書店にてご覧頂けます。
(by そら)