著者の岸田衿子さんは
若い頃画家を志し、
東京芸大の油絵科を卒業しています。
しかし、肺病を患い断念して作家となったそうです。
岸田さんのその来歴があのやさしい作風を生んでいる一旦だと思うのです。
この本にであったとき、まだページを捲る前から気持ちが踊りました。
ページを捲るとそこには
安野さんの絵と相まって
何とも言えない不思議で
ちょっぴり妖しげな空気を漂わせています。
その不思議さやあやしげはどこか高貴な空気を発して
厳かな調べを携えていました。
この本は青土社の出版で過去に4冊出版されているうちの
1990年に出版されたものです。
10月空想書店にてごらん頂けます。
宙