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月一書店空想書店のあれこれ


by Qu-So

「KENT A Visitor's Sketchbook 」

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現実に即していても即していなくっても
なんでもアリなのが空想だとすると
記録や記憶過去の事柄の心に残っているものが
そのときの想いや感情と相まって想いを馳せることが回想だと思う。

そして空想はそんな回想からも波及して行くこともしばしば。
空想して行く連鎖のうちにいつしか想いは回想になっていると
そんなこともしょっちゅうでしょう。
きっと背中合わせの想いのスパイラルなのかもしれません。

この本は建物のスケッチの本です。
出版されたのが1987年24年前です。
24年前のイギリスの名だたる歴史的建造物を
そのロケーションを含めて写し取ったスケッチ集。
スケッチもまた現実を写し取る技なれど
写真と違って描き手の技量とタッチに現実が左右されるもの。

スケッチは写実ながらその描き手の個性が表れ
その個性も含めて表現されたものからより一層の
様々な「想」が浮かんできます。

描き手に摂っての回想は
見る側にとって空想をもたらすのですね。
イギリスの500年は経っていようかと思われる建物や、
その歴史に思いを馳せて行くのもまた楽しいものです。

空想書店10月(クウソウ・カイソウ)に出品予定です。

 by 宙
by Qu-So | 2011-09-30 06:51 | 10月